在庫リスクを避けたい事業者
在庫を持たずにネットショップを始める方法(予約販売・受注生産)
在庫を抱えるリスクを減らしながらネットショップを始めたい方に向けて、予約販売・受注生産という選択肢と、Spiderの予約販売管理アプリの使い方を解説します。
2026/9/22

ネットショップを始める際、多くの方が不安に感じるのが「売れ残ったらどうしよう」という在庫リスクです。仕入れ資金を先に投じて売れ残れば、その分がそのまま損失になってしまいます。この記事では、在庫を持たずに、あるいは最小限に抑えて始める方法と、実際にSpiderの予約販売管理アプリを使ってそれを実現する手順を解説します。
この記事でわかること
- 在庫リスクを抑える2つの考え方(予約販売・受注生産)
- 予約販売・受注生産のメリットとデメリット
- お客様に安心して待ってもらうための工夫
- 予約販売管理アプリの使い方と再入荷通知との違い
- 予約販売と通常販売を組み合わせる際の注意点
在庫リスクを抑える2つの考え方(予約販売・受注生産)
在庫を持たずに、あるいは最小限に抑えてネットショップを運営する方法は大きく2つに分けられます。1つ目は予約販売です。商品を先に告知し、一定期間(例えば2週間〜1か月程度)注文を受け付けてから、集まった注文数だけをまとめて製造・仕入れする方法です。必要な数だけを確保できるため、見込み違いによる大量の売れ残りを避けられます。2つ目は受注生産です。注文が1件入るたびに1点ずつ製造する方式で、ハンドメイドのアクセサリーやオーダーメイドの家具、名入れ商品などとの相性が良く、在庫という概念自体を持たずに運営できます。どちらの方式も「先に注文を確保してから動く」という点は共通しており、資金繰りの見通しを立てやすいというメリットもあります。例えばアパレルの新作を50着だけ作りたい場合、予約販売で先に40件の注文が集まっていれば、残り10着分だけを追加見込みとして発注するといった調整ができ、勘だけに頼った発注数の決定を避けられます。
予約販売・受注生産のメリットとデメリット
メリットは、売れ残りによる損失リスクを抑えられることに加え、資金を先に確保してから仕入れ・製造に取り掛かれるため、運転資金の負担が軽くなる点です。特に開業したばかりで手元資金が少ない事業者にとっては、この「先に売上を確保できる」という点が大きな安心材料になります。一方でデメリットもあります。注文から発送までの日数が通常販売より長くなるため、事前にお客様へ分かりやすく伝えておかないと「いつ届くのか」という問い合わせが増えてしまいます。また、急な欠品や在庫切れの心配は減る一方で、需要を見誤ると今度は製造キャパシティを超える注文が集中し、対応しきれなくなるリスクもあります。例えば人気インフルエンサーに紹介されて一晩で想定の5倍の注文が入った場合、受注生産では製造が追いつかず、発送予定日をお客様に再度案内し直す必要が出てくることもあります。あらかじめ「受付数の上限」を決めておくことも、この種のリスクへの現実的な備えになります。
お客様に安心して待ってもらうための工夫
予約販売・受注生産では、注文してから商品が届くまでの「待ち時間」にどう向き合ってもらうかが満足度を大きく左右します。商品ページには「発送までの目安日数」を必ず明記しましょう。「通常発送:2〜3日以内」「予約商品:6月中旬発送予定」のように具体的な時期を示すことで、お客様は見通しを持って待つことができます。注文受付から発送までの間、進捗を一度もメールなどで案内しないと、お客様は「注文が忘れられているのでは」と不安になりがちです。受付完了メールに加えて、製造開始や発送直前など、節目でのフォローメールを送る仕組みを用意しておくと安心感が高まります。また、予約販売の締切日をあらかじめ告知しておくことは、駆け込み需要を作る販促効果もあります。「あと3日で受付終了」という案内は、迷っているお客様の背中を押すきっかけになります。
予約販売管理アプリの使い方と再入荷通知との違い
Spiderには「予約販売管理(プレオーダーシステム)」というアプリが用意されており、アプリストアからインストールすると、商品編集画面の「販売ルール」の設定項目の上に予約注文専用の設定が追加されます。これを使うと、在庫が0の状態でもカートボタンの表示を「カートに入れる」から「予約注文する」に切り替え、決済自体は通常どおり受け付けることができます。似た機能に「再入荷通知」がありますが、これはあくまで「入荷したらメールで知らせてほしい」という登録であり、その時点では決済は発生しません。つまり「どれくらいの需要があるか、まずは測りたい」段階では再入荷通知、「需要はある程度見えていて、確実な売上を前倒しで確保したい」段階では予約販売、という使い分けが基本になります。人気商品の次回入荷では再入荷通知で反応を見て、需要が読めた2回目以降の入荷では予約販売に切り替える、という段階的な活用の仕方も有効です。
予約販売と通常販売を組み合わせる際の注意点
予約販売は必ずしもショップ全体で統一する必要はありません。Spiderでは商品ごとに発送までの日数を個別に設定できるため、在庫のある定番商品は即日発送、新作の予約商品だけを数週間後発送に設定する、というように1つのショップの中で自由に組み合わせられます。ただしこの場合、同じカート内に「即日発送の商品」と「数週間後発送の予約商品」が混在すると、お客様が発送タイミングを誤解してしまうことがあります。カート画面や購入確認画面で「予約商品が含まれる場合、すべての商品をまとめて予約商品の発送日に合わせてお届けします」といった注意書きを添えておくと、後から「思っていたより届くのが遅い」というクレームを防げます。分けて発送したい場合は、送料が二重にかかる可能性がある旨もあわせて案内しておくと親切です。
よくある質問
Q. 予約販売と通常販売を同じショップで両方扱えますか? A. 問題ありません。商品ごとに発送までの日数を個別に設定できるため、在庫のある商品は即日発送、予約商品は数週間後の発送、という形で併用できます。ただしカートに混在する場合の発送タイミングは事前に案内しておきましょう。
Q. 受注生産の場合、支払いのタイミングはどうなりますか? A. クレジットカード決済であれば注文時に決済が完了するため、代金を先に受け取ってから製造に取り掛かることができます。
Q. 需要が読めず、何個作ればいいか分かりません。 A. まずは少量から予約を受け付け、実際の注文数を見ながら次回の製造数を調整していく進め方が、リスクを抑えるうえで現実的です。再入荷通知の登録数を事前の需要調査として活用する方法もあります。
Q. 再入荷通知と予約販売、どちらを使えばいいですか? A. 需要がまだ読めない段階では再入荷通知で反応を見て、ある程度需要が見えてきたら予約販売に切り替えるという段階的な使い方がおすすめです。
Q. 予約販売管理アプリの利用に追加費用はかかりますか? A. アプリストアからインストールするだけで利用でき、商品編集画面に設定項目が追加されます。詳しい費用体系は運営プランのページでご確認ください。
在庫を仕入れる前の段階からショップを公開し、反応を見ながら仕入れ数を決めていく——それができるのが予約販売・受注生産という進め方の強みです。Spiderは初期費用・月額固定費0円で始められるため、在庫投資と同時に金銭的なリスクを抑えた立ち上げが可能です。







